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2008年4月25日 (金)

モッテコイは教えられるか?

投げたボールを持ってくる、フリスビーをキャッチする、

これは犬の「持来欲」(じらいよく)という本能を利用した遊びであり、
トレーニングなのだが、以前ある飼い主さんに、

「家の犬はまったくボールに興味ないんだけど、ボールをモッテコイ
って教えられないのかい?」と聞かれたことがある。

答えは 「ほとんど不可能」

ボールを追いかけ、咥えて、運ぶ、という一連の動作は犬の
本能的な欲求なので、その欲求のない犬に欲求を植えつける
などという作業は、非常に困難なのだ。

その飼い主さんは「うちの犬はバカなんだ」とがっかりしていたが、
これは犬の知能とは関係ない、単なる欲求のある、なし、の違い。
もしディスクドッグをトレーニングしたいというのなら、もともと持来欲の
強い犬種を選んで飼ってほしい。

これがボールは喜んで咥えるけど、ディスクは咥えない、という犬
ならば、ディスクを咥えさせるのは十分可能である。持来欲の
方向を変えてやればいいので、根気よく犬が喜ぶようにディスクを
咥えるように仕向けていくのだ。

また、追いかけて咥えるが、持ってこない・・・という犬も、
トレーニングをすれば、ちゃんと持ってきて渡すようになる。
子犬の頃に、必ず人間がおもちゃの取り合いで勝たなければ
ならない、という厳格なルールで遊ぶと、なかなか咥えたものを
そばに持ってこない犬になってしまう。

「人間の近くに寄ったら大事なものを取られる」

という悪いイメージを植えつけないよう、遊び方に工夫が必要
になってくる。強く咥えてなかなか放そうとしないワンちゃんは、
持来欲の強い、とれても良いトレーニングの性質を持っているので、
飼い主さんは喜ぶべきだと思う。

以前、小次郎がディスクを咥えない、という話を書いたが、
実はトレーニングする間もなく、デュークがディスクキャッチを
するのを追いかけて、ディスクを取り合い、奪い取って走り回る
ようになった。デュークが超大喜びでディスクを追いかけ、
キャッチするので、大変良いものだという印象を受けたのかも
しれない。

これが、私が一対一で咥えることを教えようと思ったら、臆病な犬
なので、とても気を使いながら教えることになっただろう、
牧羊犬や猟犬も、優秀な犬を先生にして一緒に行動させることで、
仕事を覚えさせるというが、まさにそれを目の当たりにしたような
気分だった。

小次郎は持来欲は強いので、一度咥えるとなかなか放そうとしない、
決して怒らず、「おお~~強いなぁ!ヨシヨシ」とおだてながら、
「放せばまたすぐに投げてもらえる」ということを教えている。
後ろ足が弱いので、ジャンプするキャッチを教えるつもりはないが、
ディスクを咥えるようになったのはまた一歩前進だなぁ、と
一人私はご満悦なのである。

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2008年4月24日 (木)

犬を捨てるということ

子供がおたふく風邪になって、昨日から学校を休んでいる。

おたふく風邪は強制的に出席停止になるので、1週間から10日は学校
へ行くことができない。去年、おたふく風邪だと思って病院に行ったら、
単なる耳下腺炎だったらしく、「そのうちおたふく風邪のワクチン接種を
しましょうね」と、看護婦さんに言われてたのだが、その前にあっけなく
罹患してしまった。down

初日は痛みでぐずっていたが、病院から処方された痛み止めがエラク
効いているらしく、食欲もあって元気いっぱい、顔が腫れていなければ、
誰も病人だとは思わないだろう。

休んでいるのはいいが、始終家の中で「タイクツダ、タイクツダ!」と
うるさいので、こちらも迷惑しごくである。外遊び命!の息子は、公園に
行けないので欲求不満タラタラで、気を紛らわせるためにDVDをかけ、
ときどきは遊びの相手にもなり・・・早く学校に行ってほしいcrying

そんな中、退屈でつけっぱなしになっていたNHK教育テレビで、偶然
秋田県の動物管理センターの実情を放送していた。命を考える、という
趣旨の子供向けの番組だったのだと思う。

管理センターの所長さん、スタッフの方たちが、収容期限ぎりぎりまで
捨てられた犬たちを世話し、全員が残念な気持ちで処分にあたっている
ところ、子犬をしつけて新しい飼い主に譲渡する話などを、子供にわかり
やすい平易な内容で作られた番組だった。

私は一概に「犬を捨てるのは悪いこと!」という、勧善懲悪的概念を
訴えるのではだめだと思う。

犬を捨てるということは、殺すことと同じ

キツいかもしれないが、この番組が伝えたい真の意味だと思う。

誤解を恐れずに言うと、私は犬を殺すことに反対しているわけではない、
この仕事をしていると処分する以外にどうしようもないほどの、
攻撃的な行動を起こすワンちゃんに遭遇することも少なくない。
また、癌など病気による耐え難い痛みを避けるために、愛犬の安楽死を
選択する飼い主もいる、それを誰が責められるというのだろう?

犬を飼うということは、その生死に責任を持つ、ということだと思う。
生かすも殺すも、飼い主の責任にかかっているということを、飼う前から
しっかり認識してほしいと思う。

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デュークは動物管理センターから引き取った犬だ。引き取るとき、もし
私がさじをなげるような犬であれば、安楽死をする覚悟で引き取った。
大型犬だし、家には小さい子供がいる、どんな生い立ちかもわからない、
攻撃的な犬かどうかもわからない犬を引き取るのだから、それなりの
覚悟が必要だと思って連れてきた。

結果は呆れるほどエネルギッシュで、吠えてどうしようもない犬だが、
攻撃的ではなかったので、彼は命拾いをすることになった。デュークは
結果オーライだった例だが、そうでないことも想定して引き取るのが、
犬を飼う責任だと私は思っている。

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