犬をしつけるのに必要なのは、毅然とした態度
毅然とした態度で接してくださいね
と言うと、犬を叱りつけたり、いつも怒っていなければいけない、
と勘違いされる方がいるかもしれません。
言葉で毅然とした態度を手短に説明するのは難しいのですが、
私はよくアメリカのホームドラマを思い浮かべてもらうのがいいと
思っています。
子供がいたずらをしたり、悪意のある行動をしたとき、
親が穏やかな口調だけど「毅然」として、
「自分の部屋に行きなさい、そして週末は外出禁止です」
というシーン、見覚えはありませんか?
子供はふてくされながらも、一切親に妥協がないことを
知っているのか、口答えせずに部屋に上がっていく・・・
犬のしつけにも同じような態度をとってほしいのです。
「オスワリ」
とコマンドするとき、それは「座りたければ座ってください」
でもなければ、「できれば座ってほしい」でもなく、
「座る以外にあなたのとる行動はないのです」
という、毅然とした気持ちでコマンドしてほしいのです。
そこには、「座らなかったらどうするか?」という疑問も
ありません。「座りたくなくても、座らせる」それだけですから、
犬に過剰に強い口調を使う必要もありません。
座らない犬を座らせるには、テクニックも必要ですが、
一番大事なのは、犬に妥協がないことを示す態度です。
時間をかければテクニックのない人でも犬を座らせることが
できるはずです、何時間も動かずに突っ立っているのは、
犬にとっても大変だからです。
飼い主が毅然とした態度を示すことで、犬は交渉の余地が
ないこと、従うしか道がないことを必ず理解します。
従わないからと、犬を叱ったり、説得したり、懇願したりしてしまうと、
犬は「自分が何もしなければ、飼い主はいずれ打つ手がなく
なってあきらめる」ということを学習してしまうだけです。
別に座らなくても、困らないですけど?
本当でしょうか?
吠えてうるさいから、一緒に寝る以外の方法がない
(できれば一緒に寝たくないと飼い主は思っている)
嫌がるから○○はさせられない(○○に当てはまる言葉は
無限・・・)
飼い犬は△△が嫌い、かわいそうだから飼い主が気を
使ってそれに遭遇しないように苦労している
××しないとドッグフードを食べない、または食べ物にとても
選り好みをするので、飼い主が食べさせるのに一苦労
かわいいからいいのよ~♪
とおっしゃいますか?本心は違うのではありませんか?本当は、
飼い主のしてほしくないことはしない犬であったらいいのに・・・
(不可能だけどね)と感じているのではないでしょうか?
うちの息子はコシヒカリしか食べないので大変なの
大抵の人は、こんなことを言う親御さんがいたら、
そんな子育てをしたらダメだ!と思うはずです、なのに、
犬には同じことをしても、それほどおかしいと思わない・・・
どうしてですか?犬も子供も同じですよ。
ここで寝なさいと言われたら、そこしか寝る場所はない
これを食べなさいと言われたら、それしか食べるものはない
座りなさいと言われたら、いちいち考えずに座る
犬にとってそれは不幸なことでもなんでもなく、心穏やかに
暮らせる基盤になるものです。
がんばって主張すれば、もっといいものが手に入る
ということは、逆を言えば
自分の要求が通らないときは、非常にストレスを受ける
ということでもあるのです。世の中、いつも思い通りになる
わけじゃありません。犬だって、ホテルに預けたり、獣医に
診察を受けたり、飼い主と一緒に出かけたりと、社会に
関わって生きています。
社会に関わらせる以上は、過剰に要求することのない、
ものわかりの良い犬であるほうが、ずっとストレスがないのです。
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